■INTERVIEW

 

Ellen Allien × SAM

Ellen Allien今回のクリエイターゲストは、オンエア当日である今夜の"WIRE 05"に出演を果たしたEllen Allienが登場!

ドイツ・ベルリンを拠点に自身のレーベル Bpitch Controlを運営し、幅広く活動する才女に、ドイツのダンスミュージックシーンについてお話を伺います。

SAM (以下 S):まさに今夜(7月16日オンエア)、"WIRE 05"に出演ということですけど、このイベントの印象はいかがですか?

Ellen Allien (以下 E):今回が3回目になるんですけど、2回以上オファーされることは嬉しいことですね。アリゾナやバルセロナ、ドイツでの大きいイベントでプレイしているけど、それと同様に自分にとってはとても嬉しいことです。印象としては自分のホームグラウンドに帰ってきたような感じかな(笑)。

S:最初のきっかけは石野卓球さんにオファーされたんですか?

E:そうですね。彼は音楽をとても愛しているし、ドイツでも数多くプレイしているからとても有名です。彼はすごく面白いし、愛すべき人ね(笑)。Ellen Allien

S:元々、ドイツでは面識があったんですか?

E:ベルリンで会ったのが最初ですね。初めは渋谷WOMBでのプレイをオファーされました。

S:日本のTechnoシーン、ダンスミュージックシーンについてはどんな印象がありますか?

E:ドイツとは違う印象を受けますね。日本はテクノロジーが進んでいるからとても興味深いし、来日する時はレコードショップに寄ることがとても楽しみです。Abstract、hip Hop、Trip Hop・・・、あらゆるジャンルの品揃えがとても豊富だし、すごく良いセレクトだと思うわ。それにフランスやイングランドと同様に、人々が音楽をリスペクトしていることがとても伝わってきます。

S:レコードショップは、やっぱり渋谷に行くんですか?

E:渋谷ではCISCOによく行きます。ベルリンで見つけられないモノばかりで、いつも楽しみなの(笑)。

S:ベルリン出身ということですが、現在もベルリンに住んでいるんですか?

E:1年だけイングランドに移り住んだことがあるんですけど、すごく物価が高いし慣れない場所でしたね。ベルリンには多くのアーティストやDJも住んでいるので孤独になることもないし、大好きだわ。

S:ベルリンの物価はそんなに高くないんですか?

E:ドイツの他の地域よりも安いですね。ポーランドと国境を接しているし、旧共産主義という場所柄も関係していると思います。

S:ベルリンの東西の壁が崩壊して15年経ちますが、街の雰囲気は変わりました?

E:とても変わったと思うわ!以前は音楽の文化があまり発展していなかったんですけど、いろんなミュージシャンがベルリンに移住し、音楽に注力したおかげで新たなエネルギーが生まれ、今は非常に発展していっていると思います。

S:現在、ベルリンのクラブシーンは盛り上がっているんですか?

E:オープンエアやリバーサイドのクラブなど、いろいろなクラブがホントにたくさんあるの!お客さんの入りも全く予想がつかないし、どこに行こうか迷ってしまうくらいたくさんありますね。

S:ドイツと言うとやはりTechnoのイメージがあるんですけど、ジャンル的にはどのようなものが流行っているんですか?

E:Hip Hopはティーンエイジャーの間で人気がありますね。実際、私の甥も13才なんですけど、Hip Hopが大好きで隣で踊りながら聴いていたりします。でも、アメリカのHip Hopはリリックが子供に良くないものも多いわね。他にはドイツのRockバンドも人気があるし、TranceやもちろんTechnoも含め、いろんな音楽が混ざっている感じですね。それとアメリカのシーンだけでなく、フランスやイギリスなど、様々なミュージックシーンの影響を受けているのは良いことだと思います。

S:DJを始めたきっかけはなんだったんですか?Ellen Allien

E:元々、家族がレコ−ドを持っていたので、小さい時からレコードには思い入れがあったんです。91年くらいから自分でミックスをするようになって、ある時、そのデモテープを友だちにプレゼントしたんです。それを聴いた友だちに「バーで回してみたら?」と薦められて、初めは「イヤだ!」と言っていたんだけど、結局小さいバーで回し始めるようになって、序々に大きいクラブでもプレイするようになったんです。

S:趣味でやっていたものが仕事になっていったということですね。

E:今でも私の趣味よ(笑)。

S:(笑)。初めからTechnoをプレイしていたんですか?

E:Deep HouseやHip Hopとか、いろいろなジャンルを混ぜていたんですけど、基本的にはエレクトロニックなものですね。後はブレイキーで感情的なものだったりです。

S:今、ドイツのTechnoがとても広がっていると思うんですが、それは何故だと思います?

E:東西冷戦の終結後、政治的な制約が無くなり、みんなが自由になったことを表現できる場がクラブだったんです。みんながクラブへ行って踊ったり人との交流を持つことで、アートやストリートカルチャーなどの様々なアンダーグラウンドシーンが発展していったんですけど、その中にTechnoも含まれていて、それが全ての始まりだと思います。

S:いろんな意味で抑えつけられていたものが解放されたんですね。

E:その通りです。

S:5月には2年ぶりのニューアルバム"Thrills"がリリースされましたが、とてもカッコイイです!まだ聴いていない人に内容を紹介してもらえますか?Thrills

E:前作の"Berlinette"はデジタル的なBreakBeats系の音だったんですけど、今回はもっと暖かみを出そうと機械的な部分を省いて、アナログ的な音で人間的な深みのあるものにしようと試みました。

S:オレも大好きな音なんですけど、是非みなさんにも聴いてもらいたいですね。

E:ありがとう!

S:懐かしさも感じるんですけど、新しい。テンポ感もすごく良くて、気持ち良く踊れるけどゆったりと聴くこともできますね。

E:私もよ(笑)!

S:日本のTechnoシーンでも少しずつ女性DJが出てきていますが、DJの世界はまだまだ男性社会ですよね。これからDJになろうと思っている女の子にメッセージはありますか?

E:何事も夢や目標を持って、自分のやりたいことに進んでいくのが一番大切なことです。ただ、DJ業界はやっぱりまだまだ男性社会なので、多少男っぽい部分も持ちあわせた方が良いかもしれないですね。


Ellen Allian×SAMSAMが感じたEllen Allien
「彼女の曲を聴くと、小さい頃からレコードが側にあったという環境がすごく頷けますし、話をしていても15年のキャリアを感じましたね。」

通訳担当:MIO NISHITANI
「すごくキュートな方で、緊張しましたけど楽しかったです。」

official website
WIRE 05 official website


- Posted by STAFF : 2005年07月16日 22:00 -

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